インサイト
インサイトは、ホンダが1999年に発売した量産ハイブリッドカーです。
トヨタのプリウスには販売数や人気が及ばず、2006年に一度生産を中止しますが、2009年にコンセプトを大きく変えて再発売し、大人気になりました。
インサイトの魅力は、なんといっても、その安さです。
プリウスと比べてしまうと、どうしても不満に感じる点も多いようですが、車体価格が安い分、それほど走らなくても元が取れてしまいます。
走ることを愉しみたい、車には移動手段以上の付加価値がほしいという人は、どちらかというとインサイトよりもプリウスを選ぶようです。
でも、トヨタが嫌いな人や車を初めて買う人、軽自動車から乗り替える人にとっては、プリウスよりもコンパクトで五人乗りのインサイトの方が魅力があるのでしょう。
インサイトは、2009年4月度の登録車販売台数で一位になっています。
エコアシストが全車標準装備なのも、インサイトの人気の理由の一つです。
エコアシストとは、メーターの背景色などでエコドライブ度を確認できるコーチング機能、スイッチを押すだけで燃費優先の運転に切り替えられるECONモード、運転後にエコ度を採点してくれるティーチング機能のことで、これによりゲーム感覚で低燃費運転を目指せます。
さらに、「インターナビ・プレミアムクラブ」の会員になって、最高燃費ランキングに登録すれば、一日ごとに全国のインサイトユーザーと低燃費運転を競うこともできるでしょう。
ポルシェ
ポルシェは昔から変わらず人気の高い車です。
ポルシェの好きな男性にポルシェの魅力を語らせると、呆れるくらい情熱的にまくし立てられてしまうでしょう。
「いつかはポルシェ」という言葉があるくらいスポーツカー好きの憧れの車です。
比較的安い価格帯のモデルが出たとはいえ、まだまだポルシェの車体価格は庶民には手が届きません。
ポルシェには、ベンツやフォルクスワーゲンなどの車と同様に、ステータスシンボルとしての憧れもあるようです。
ポルシェのドイツ製ならではの性能のよさと壊れにくさも、絶大な人気の理由の一つでしょう。
女性的なラインを持つポルシェ独特のデザインは、新しいモデルが出る度に、ポルシェファンの度肝を抜いています。
あえてカエル顔の古いモデルにこだわって中古のポルシェの購入するポルシェファンもいるようですが、多くのポルシェファンにとっては、「最新のポルシェが最も良いポルシェ」だといわれているそうです。
ポルシェならではの個性的なエンジン音が好きだという人もいます。
そんなポルシェファンにはたまらないスポットがドイツにあるポルシェミュージアムです。
350台ほどのポルシェが展示され、ミュージアムショップでポルシェグッズを買うこともできます。
ポルシェファンにとっては、いくら時間があっても足りない、いつまでもいたい遊園地のような場所でしょう。
ポルシェという名前のついた第一号のポルシェやジッパーで屋根が開閉するパナメーラなど、なかなかみることのできないポルシェがたくさんあります。
クラウン
クラウンは、世界有数の自動車メーカーであるトヨタの日本を代表する高級車です。
その性能への信頼の高さから、ハイヤーやパトロールカーなどに使われることも多いですが、世間的なイメージとしては憧れの高級車でしょう。
トヨタには他にも、センチュリーやレクサスなどの高級車がありますが、ある世代にとってのクラウンは成功の象徴です。
今時の若い人にとっては、「クラウンに乗っているんだ!」と自慢されても、ピンとこないかもしれません。
でも、自慢しているおじさんの世代にとってのクラウンは、ベンツやBMW並みの高級車で、「社長が乗る車」なのです。
昔のCMで使われた「いつかはクラウン」というキャッチコピーが頭の中に強烈にインプットされているのでしょう。
一度クラウンに乗った人の多くは、車を買い替える時にもクラウンにする「いつもクラウン」になるようです。
中古車のクラウンはとても安くなってしまったので、免許を取り立ての若者が「いきなりクラウン」なんてことも珍しくありません。
なぜか運転マナーの悪い若者に限って、中古のクラウンを乗り回していたりしたため、若者にとってのクラウンのイメージは必ずしもよくないみたいです。
ただ、クラウンの運転のしやすさや安全性の高さなども含めて、年配者層には変わらない人気を誇っています。
最近では、クラウンにも若者向けのモデルが出ましたし、時代の流れに合わせたハイブリッドモデルも発売されました。
今も昔も、クラウンの乗り心地のよさと静粛性は、安全に快適に目的地まで移動したいというニーズをしっかり満たしてくれます。