アメリカンバイク カスタム

アメリカンバイクの場合、市販のものは一般的な作りである為どうしても地味に見えてしまいます。
その為ほとんどの人が自分の好みにあわせてカスタムを行います。
アメリカンバイクのカスタムは通常のオンロードバイクと違います。
オンロードバイクはエンジンのチューニング等バイク本来の「走り」の部分をカスタムするのに比べ、アメリカンバイクの場合はカラーリングやミラー等の「外見」に重きを置いているのが特徴です。
カスタムの方法は多岐にわたっており、パーツも数多く用意されています。
カスタム用の部品は多種にわたりますが、中でもマフラー、ハンドルポストのパーツが多く販売されています。
これは取り付けることによって一発で外見を変えることができるためでしょう。
もちろん足回りやエンジンにかかわるブレーキパッド、オイルフィルターも多数存在します。
カスタムはその選択肢が多い分、自分としてどんなバイクに育てていきたいのか、足回りなのか、あくまで外見重視なのか、その点を始める前にイメージしておかないと、なんとも中途半端なものになっていってしまう恐れがあります。
まずはおおまかでも自分の希望を考えておきましょう。
アメリカンバイクのカスタムは(オンロード用でも同じですが)凝ろうと思えばいくらでも凝ることが出来ます。
これが完成という形がないので、趣味として長期間楽しむことが可能です。

アメリカンバイク メーカー

アメリカンバイクメーカーでまず思い起こされるのは「ハーレー」だという人も多いのではないでしょうか？正式な名称は「ハーレーダビッドソン」で、日本では「ハーレーダビッドソンジャパン」がその販売を行っています。
その歴史は古く1903年の創業です。
因みにハーレーダビッドソンジャパンは1989年の設立です。
バイクにあまり詳しくなくても街中を走るバイクを見て「あっ、ハーレーだ」と解るくらいにその形状が特徴的です。
日本国内のメーカーも生産しています。
「ホンダ」「ヤマハ」「カワサキ」「スズキ」の４社です。
なかでも車種の多さから「ホンダ」「ヤマハ」が国内でのアメリカンバイク2大メーカーと呼んでもいいでしょう。
ちなみにホンダではアメリカンバイクを「カスタム」と呼んでいます。
国内のアメリカンバイクはハーレー、インディアン等のアメリカのメーカーの模倣からスタートしています。
今では世界に冠たるバイクメーカーとなっていますが、その昔はアメリカの足元にも及びませんでした。
しかし現在では、本場に勝るとも劣らない製品を開発し、日本メーカーの技術力の高さを世界に見せつけています。
それでも全体としては、やはりハーレーを意識した開発となっており(排気量の大きさなど）、その点でも、やはりハーレーはアメリカンバイクの王道であり、バイク好きの永遠のあこがれであり続けているのです。

アメリカンバイクとは

「アメリカンバイク」とは決して「アメリカ製のバイク」という意味ではありません。
「アメリカ的なバイク」という意味合いで捉えた方がいいでしょう。
したがって日本製の「アメリカンバイク」もあります。
このあたりがちょっと紛らわしい原因かもしれません。
元々は「クルーザー」と呼ばれるジャンルの米国製のバイクを指します。
それを日本では「アメリカンバイク」と呼んでいます。
因みにこの呼称は日本でのみ使われています。
しかし、最近は米国製以外も増えており日本でも「クルーザー」と呼ぶケースが多くなってきています。
「クルーザー」とはアメリカのような広大な土地をゆっくりとクルージング(巡航）する時に乗るバイクのことです。
船舶の「クルーザー」とイメージが近いかもしれません。
長距離を長時間かけて走ることを想定されている為、車体が低く重心が低め、大きいボディが特徴です。
小さい車体では疲れてしまうということでしょう。
手足を伸ばして運転することができ、シートも低く、ハンドルの位置が高いのも特徴です。
基本的にカーブを頻繁に曲がる訳ではないので直進性にも優れています。
操縦性が犠牲になりますが、これも楽にクルージングする為の工夫でしょう。
しかしこういった特徴は体の大きい欧米人に合わせてある為(日本製以外で)、小柄な日本人では必ずしも快適な環境になるとは限らない場合もあります。